好きなことを好きなように書いてます。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 サイトを開設して以来2年連続で節分の小話を書いていたのですが、 当日丁度病院のお世話になっておりまして、アップできませんでした。 で、時期を逸したのでどうしようかなと思っていたのですが、 メッセージ戴きまして、 時節物がほぼ無いのがウチのサイトですし、当日じゃなくても良いかなとも思いました。 ので、3年目の今年も2月3日の小話、アップしますね(笑) アヤカシ設定で、小説部屋にある2月3日、弐月三日、に繋がっています。 以下よりどうぞ。
ことん、と音がしてゆるい眠りの淵から起き上がる。 小さな子鬼の手の中で、それでも氷の塊は溶けて、 小さなものがいたいけな仕草をしているのに弱い。 音も無く、縁側の障子が開いて、静かに男が入ってくる。 「なにか…悪い気にでも魅いられたか」 「ん……」 「子鬼どもが、貴公の哀しみを憂いていてな」 「ほら、それはもう仕舞いなさい。困らせてしまっている」 その可愛らしい様子に。 そっと、男が土方の背を支え、ゆっくりと布団に戻そうとする。 土方はやっと、己が哀しかったことを知った。 PR |
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