今週の本誌を見てふと。
非常にしょうもないやりとりです(笑)
本誌のネタバレ含みます。
見回り中に土方は何故か慌てふためく銀時と近藤たちに出会った。
沖田がにやりと笑う。
「旦那、その女と早くいちゃつきなせェよ」
「ちちち、違うからね土方!!!これは別に俺の女でも何でもないわけで」
今しもピン子にあーだこーだしようとしていたなんて言える訳が無い。
「見苦しいですぜィ旦那。あんなにでけぇ声で『俺の女』宣言したんですから、
男なら責任とってもらわねェと」
「ややこしいこと言うんじゃねーよ!!!あんなんあの場のノリだっつーの!!!」
「おい貴様、ピン子ちゃんに申し訳が立たないと思わないのか!!!
立ったんだろジョー!!いらないならピン子ちゃんは俺がもらう!!!」
(よして離してよ!!とピン子のツンデレとエナリの罵倒が一応入ったが、混乱した銀時には通じていない)
「黙れゴリラ!!!大体テメェなんかバーチャルでも女横取りされてんじゃねーか!!!」
「貴様!!武士を愚弄するかァァァ!!!俺は普段恋愛ゲームの達人と崇められる男だぞ!!
どんなヒロインも思いのまま…」
「へー、近藤さん、女を横取りされたことあるんですかィ、初耳だ。
その特技を三次元でも生かせたらいいですねェ……」
「とにかく、ピン子ちゃんは貴様に任せておけん、この近藤勲が責任を持って…」
「それはそれでムカツク!!!俺の血と汗と涙の結晶をだなァ……」
ヒートアップする言い合いに、静かに、傍観していた土方が口を開く。
「…ひとつ、良いか」
「な、なに…土方君」
「どうしたトシ?!」
ぎくりと身体を強張らせた銀時に向かって、
普段とは考えられないような頼りなさで土方は呟く。
「すまねぇ…俺にはどう見てもその……」
哀れむように土方の美しい睫が伏せられた。
「…オメェら全員、ゲーム機持って騒いでるだけにしか見えねェんだが………」
ピシリと、空気が割れた音がした錯覚があった。
「あ、そう…………そうだよね」
「大丈夫か……?」
「あー…うん。大丈夫……そうだよね」
大丈夫か?大丈夫じゃないよな、というような顔をして、土方は目を逸らす。
「……原田、行くぞ」
「お、おお。万事屋、俺達見回りの途中だから失礼するぜ」
場の空気を取り成すように愛想よく言うと、
原田は困惑した土方を庇うように肩を軽く叩いた。
「アイツみてェなモテ男、妄想する必要ねェもんな……」
ぽつりと呟いた銀時は、とりあえず事態を引き起こした新八を帰ったらシバくことにした。
[8回]
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