好きなことを好きなように書いてます。
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本誌のネタバレ含みます。
感想書こうかと思っていたら小話が出来上がったので。 色々捏造してます(^^)
そう金時が臆面もなく告げると初心な土方はその整った顔に恥じらいを浮かべる。 互いが互いにとって完璧な恋人だった。
坂田金時、頼りがいのある非の打ち所の無い男ぶりで若くして歌舞伎町の顔役を務める武闘派と、
「……金時」
優しさと親しみを込めた声で告げると。
「で、坂田銀時はどこにいるんだ」
「誰それ」
「坂田銀時、万事屋の主で、万年金欠の駄目男で、腕は立つ癖にやる気の見えねぇ、 「万事屋の主は俺。坂田金時。俺の髪はさらっさらのストレート。腕はそこそこ立つつもり」 「それは坂田金時だろ。お前だ。俺が聞いてるのは坂田銀時のことだ」 「話が見えないよ、十四郎」 「お前が知ってるんだろ。なんせ今万事屋の主はお前なんだから、前の主がどこに行っちまったかなんて」 「………キスして良いか」 「駄目。俺の質問に答えていない」 「どうして分かったの」 土方は不思議そうに瞬きをした。 「分かったも何も…お前は坂田金時だろ。で、あいつは銀時。別人だろ」 「……皆は俺が万事屋の主で、金ちゃんだって言うけどね」 「だからそれはお前だろ」
ああ、土方は。 「認めるも何も……そんなの当然だろ」 土方は何でもないことのようにそう言うと金時に向かって笑った。 それが、金時にとってどれだけの意味を持つのか知らないで。
紛い物ではなく、自分もあの男も、別々の生き物で、
「………ねェ土方」 「俺にしときなよ」 土方は答えない。 「俺は自分で言うのもなんだけどさ、パーフェクトだよ。アイツの欠点全部消してるんだからさ」
「確かにお前は良い男だぜ。心からそう思うよ」 「……」
「愛してる」 「悪いな。もう、アイツと…その…約束、してるから」 土方は少し照れたように告げるとうす赤く染まった頬をさらにほんのりと色づかせる。 「……俺じゃ、あいつの代わりにはなれないってことか」 金時が囁くと土方はまた不思議そうに見上げた。 「何で代わりになる必要があるんだ」 「だって、俺が、」 「お前は坂田金時、女がほっとかねェ良い男じゃねェか」 「でも、土方にとってのアイツにはなれない」
「そうじゃなくて、お前はお前で、アイツはアイツだ。別人だ。俺はお前が良い男だと思うし、
金時は悲しい心の内を隠すようにおどけた。 「ねぇ、じゃあキスして。そしたら教えてあげる。ね、お願い」 土方は躊躇うように視線を彷徨わせた。 「俺は機械なんだよ。別に、そんな深く考えなくて良いから」
結構重要な告白をしたが土方は大して驚くことも無く、 「……やっぱり駄目だ」 「アイツに操立ててるの」 土方は肯定しなかったが沈黙し、その沈黙を肯定と捕らえて金時は溜め息をついた。 「浮気したら怒るんだよアイツは」 土方はぶっきらぼうにそれだけ言うと恥ずかしげに目を伏せた。 「じゃあ、抱きしめて」
甘えるように願うと土方は困ったように整った眉を下げたが、
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