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第2弾、高杉と。


コンクリートミキサーが派手な音を立てて高杉の背後で正確に稼動している。

「さて、吐くか死ぬか選べ」

高杉の背後の轟音に怯えたように相手は目を泳がせた。
気の短い高杉は舌打ちをする。
吐いた後死ぬのか、吐かずに死ぬのかの間違いだが。

「やれ」

静かにそれだけ言うと叫び声が倉庫に響いた。

判刻後、シノギのひとつであるクラブのテーブルで高杉は女の微笑みを受けながら煙草を燻らせた。
それから、女の薄桃色のドレスの生地を眺めた。
何かに似ている。
唐突に、昨夜土方が作ったカプチーノの味を思い起こす。
銀時が飲みたいとごねたからだ。

いつもどおり土方にべったりの銀時に呆れていると、
高杉の目の前にも当然のようにカップが置かれた。

「おい」

「…気に入らなかったか」

不思議そうに返した土方に高杉は一瞬押し黙る。
手に取ったカプチーノには器用に猫の絵が描かれていた。

「………いや、上手いもんだな」

素人にしては良く出来たデザインカプチーノ、
を高杉は素直に評した。

「…そうかよ」
土方の頬が薄く染まったのを見て。


飲むのが惜しいと思ってしまった。

 

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