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愛とはいわないの続き。
前編との温度差は笑うところです^^ いつか松土もかきたいなと思ってしまった・・・ ヤクザの女に手を出して堀に沈められかけた、が笑ってしまえる。 のは遊びだったからで、ヤベェ、という気持ちはあっても心のダメージは無かった。 そんなにいい女だったっけ?身体は良かったけど、 と堀に沈められた上に三枚に下ろされそうな考えだけが浮かんだことは覚えている。 で、今は非常に由々しき事態。 ヤクザの愛娘?に手を出して頭に風穴開けられそうなんだけど。 しかもこっちは本気のお付き合いなので逃亡も難しい。 山崎が場を用意し、 松平の前で3回射殺されかけた銀時は青ざめる。 「自販機がなんのために設置されてるか知ってんのかァ???!!!」 タバコを買いに行く道すがら口説いてくる不埒な輩から土方を守るべく特別の許可を出したというのに。 (業者側が土地家屋に対しての公的財産使用料を支払うとはいえ、 税金で賄われる施設という性質上、飲み物と違い煙草の自販機は設置許可が降りにくい) さらにエ口雑誌の供給など松平でなければありえない。 土方に日々悶々と思いを募らせた馬鹿な若いエネルギーの発散のためにと、 押収する非合法品と市販の正規品との区別のための目を養う、 などというウルトラCの理屈をごり押しでつけたというのに。 いきり立つ松平の前で銀時は殊勝にしているが内心は悪態で一杯だった。 俺がどんだけ普段大事に扱ってるか知ってるのか。 いや、俺の妄想を一個ずつ実現したらお宅の純情可憐な姫君はショックで多分倒れますよ と口には出さず。 なぜなら、場に土方が同席しているから。 松平と銀時が向かいあう間、 土方は困りきったような表情で松平を見上げている。 何もない、にしては怪しい。 そんな風に銀時は思って少し胸の奥がもやもやした。 愛人じゃないよな、 とふと思っていやな気持ちになる。 あの後、土下座して、誠心誠意詫びて、 いわゆるお付き合いというものをする運びとなったのだが。 土方はそのことを松平には恥ずかしくていえなかったようだ。 そりゃそうだよな。 和姦とはいえ、あんな目にあった男にほだされたなどと。 いくら迂闊だからといって。 溜息を吐いて。 「あのさ、オッサン、いや、長官」 「・・・なんだ」 松平が並みの男なら逃げ出す迫力で銀時を見る。 「俺は、土方を愛してる。で、付き合って欲しいって頼んで、許可をもらった」 松平が驚愕する前で土方は綺麗な顔を羞恥に染めて俯いた。 「子離れできてねぇのはわかったけどよ、娘、いや息子の恋路を邪魔するなんていまどき流行んないよ」 「・・・・・・・・・トシ」 「はい・・・・・・」 消え入りそうな声で土方が答える。 「ほんとうか」 「・・・・・・・・・・・・」 こくりと、 土方は頷いて松平を上目に見上げた。 その髪をそっと撫でると松平は深い溜息を吐き。 「おい、泣かしたら射殺するからな」 銀時にそれだけ言うと松平は退席してしまった。 「・・・・・・・・・悪い」 土方はそれだけ言うと出て行こうとする。 「待って」 手首を掴むと土方の頬が染まる。 「あ、ごめん、その・・・・・・」 じわじわと互いに紅くなった顔を暫くさらし。 「キスして、良い?」 銀時の問いに土方は今度は睨みつけ、 こくんと可愛く頷いてはくれなかったが。 「聞くな、馬鹿野郎」 消え入りそうに言われ、 銀時はにかっと笑ってしまった。 「赦せん…!!!ぬわぁぁんだあの銀髪は!!!近藤…テメェ、3数える間に説明しろ」 がちゃりとリボルバーが音を立てた。 「いぃぃぃち!!」 「2と3は?!お、落ち着けよとっつあん!!」 「そうですぜィ。アンタ娘が土方さんに惚れてんでしょ?このまま片付きゃ良いじゃねーですかィ」 「ちょっと総悟君?!駄目だってこのオッサン本気にするから!!」 「それはそれ、これはこれだ。栗子は可愛いがトシは俺んだ」 非常に我侭な台詞を吐くと。 「トシを困らせていーのはオジサンだけだっつーの」 「おやおや、じゃあ隊士全員とっつあんのもんですかィ?ぞっとしねェや」 「冗ォ談はよせってェの。誰がお前らみてェなむさ苦しい男」 「土方さんはむさくないんで?」 「おめ、アイツがむさかったらゴリラは極刑だっての」 「酷くない?ねェ?俺ゴリラって言われてない?」 「こんな生粋の美少年を捨て置くなんて酷いでさァ」 「ツラだけイイ腹黒男は見飽きてんだっての。お前この間俺のドタマぶち抜きかけただろ」 「やですねェ。執念深い男はモテねェですぜィ」 「大体テメェ生粋のタチだろ?オジサンは突っ込まれるのはごめんだね」 「おやおや……それじゃまるで土方さんが生粋のネコだって言ってるように聞こえやすけど」 「トシは黒猫だよな!!」 「…そーですね。近藤さんはいいからアッチ行ってなせェ」 「おや、長官。まったく駄目だったんですか」 淡々と零す山崎の白けた視線が恐ろしい。 松平はふてくされたように呟く。 「トシがよぅ、あんなのにほだされちまって」 「・・・そこを何とかするのがアンタでしょ。ったく使えない」 「何か言ったか」 「いいえ、なにも」 にっこりと笑った山崎の手の中で静かに、 茶菓子が握りつぶされた。 子離れは遠い。 嫁入りは遥か彼方。 PR |
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